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春にこそ味わいたい“無添加パン”

サンドイッチ

 春は新しい生活のスタートを告げる季節だ。進学や就職など、人生の節目を迎える人も多く、ちょっとした緊張と期待が入り混じった気持ちで毎日を過ごす時期でもある。この時期に「体に優しく、しかも本当においしいパン」があるだけで、張りつめた心をふっとほどいてくれる気がしないだろうか。

 無添加パンといえば、保存料や合成香料を使わず、小麦粉・酵母・水を中心にしたシンプルな素材で勝負する。添加物の力に頼らないぶん、素材そのものの味や香り、食感がダイレクトに伝わるのが魅力である。どんなに華やかなデコレーションを施しても、本質はやはり生地が支えている。子どもでも安心して食べられるとあって、親子で楽しむ春の食卓にぴったりな選択肢だろう。

酵母と水が彩る、生きたパン

 パンを焼くうえで欠かせないのが“酵母”だ。一般的にはイースト菌を使う場合が多いが、最近は天然酵母や自家製酵母を駆使する店も増えている。酵母の種類によってパンの香りや味わいががらりと変わるから興味深い。フルーツから培養した甘酸っぱい酵母もあれば、野菜や乳酸菌から起こすユニークな酵母もある。こうした酵母をどう育て、どう生地に混ぜ込むかは、パン屋の商品コンセプトと発想にかかっている。

 さらに、水の役割も見逃せない。硬度やミネラル分の違いがパンの膨らみや風味を左右するのだ。山間から汲んできた湧き水を使っているパン屋や、地域の軟水を最大限に活かす店など、こだわりは実に多様。「うちのパンは、この水でなければ作れない」という店主の声は、素材と真摯に向き合う姿勢を物語っている。

 無添加パンというと日持ちが短いというイメージがあるかもしれない。しかし、そのぶん焼きたての瞬間に感じられる香りや食感は格別だ。歯を立てたときに広がる穀物の甘みや、耳のパリッとした感触は、工場で大量生産されたパンでは味わいきれない“生きた”魅力がある。春のやわらかな陽射しの中で、そうした香りに包まれながらパンをちぎって食べる時間は、なによりの贅沢ではないだろうか。

子どもが喜ぶ理由

 無添加パンが人気を集める背景には、子どもに食べさせたいという親の声がある。「少しでも安心なものを」というのはもちろんだが、子どもは素材の味に対して非常に正直だ。強い人工的な味付けよりも、小麦や酵母そのものが持つ柔らかな甘みに敏感に反応する。だからこそ、「このパン、おいしい!」と目を輝かせて食べる姿を見ると、「やはり素材の力ってすごいんだな」とあらためて感じさせられる。

 春は進級や進学の季節でもあり、子どもが新しい環境に一歩踏み出す時期だ。そんなときだからこそ、朝のテーブルに無添加パンを並べて、「応援しているよ」というメッセージをさりげなく伝えてみよう。パンの香りが満ちるキッチンで交わす親子の会話は、何よりもあたたかい。

春を彩る無添加パンの楽しみ方

 せっかくの春という季節を思い切り楽しむなら、無添加パンを活かしたシンプルなアレンジも試してみたい。たとえば朝食には、ほんの少し温めたパンをベースに、春野菜をのせてオープンサンドにしてみる。グリーンリーフやアスパラガス、彩りのよいトマトなどをあしらってレモンドレッシングをかければ、気分まで晴れやかになる。

 さらに、フレッシュな苺やクリームチーズを合わせれば、デザート感覚のトーストも作れる。子どもと一緒に盛り付けを楽しめば、食卓に笑顔があふれること請け合いだ。春の訪れとともに、こんな小さな幸せを積み重ねていけば、日々が一段と鮮やかに色づいていくように感じられる。

春のパンが運んでくれる幸せが心地よい

 「無添加パン」「全粒粉」「酵母」「水」。これらをただ言葉で並べても、ピンとこない人もいるかもしれない。しかし実際に、香りをかぎ、触れて、口に入れてみると、“素材の力”とはこういうものかと驚くはずだ。春らしい柔らかな日差しを受けながら、心をほどくように噛みしめるパンの味わいは、一口ごとに新鮮な感動をもたらしてくれる。

 いつもの朝食を、ほんの少しだけ「春のパン」で背伸びしてみる。子どもと一緒にキッチンでわいわいしながら、シンプルなトーストを作ってみる。そんな些細な行為が、暮らしを愛おしいものに変えてくれる。

 もし、まだ一度も無添加パンを口にしたことがないなら、通販で気になる店を探してみてはいかがだろうか。桜の季節に合わせて届くパンを思うと、心が弾む。できるなら早起きをしてトースターを温め、焼きたての香りが部屋を包むのを楽しむ。子どもや家族が「なんだかいい匂い」と笑顔で集まってくる。そんな景色を想像すると、「春のパン」が運んでくる幸せが、心地よい。

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