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検索から始まる、無添加パンとの出会い

ピザトースト イメージ画像

 スマホの画面に映る検索窓を、今夜も指先が泳ぐ。たどり着きたいのは「本当に美味しくて、子どもにも安心して食べさせられるパン」。けれど、そんな理想の一品はそうそう見つからない。そう思いながらも、つい「無添加パン」「酵母」「全粒粉」「レシピ」といったキーワードを一心不乱に入力してしまうのは、もしかしたら私だけではないはずだ。

“本当の美味しさ”に目覚めた瞬間

 きっかけはごく些細なことだった。ある日、街で偶然入ったパン屋さんが「無添加」にこだわる小さな店で、ふわりと香る小麦の匂いと、職人さんが丁寧にこね上げた生地の雰囲気にすっかりやられてしまったのだ。店内に掲げられたポスターには、「全粒粉使用」「子どもにも安全」「自家製酵母を使った風味豊かなパン」と、私の心をくすぐるフレーズが並んでいる。ショーケースを覗くと、通常の食パンとは色みの異なる、香ばしさを感じさせる全粒粉のパンが目にとまった。

 「あの……これって、普通のパンとどう違うんですか?」

 思わず店員さんに尋ねると、笑顔で教えてくれた。

 「全粒粉が多く入っていると、ビタミンやミネラルが豊富で、食物繊維も摂りやすいんですよ。無添加なので日持ちは短いんですが、そのぶん素材の旨みをしっかり味わっていただけるんです」と。

 そう言われると、ますます興味が湧いてくる。たしかに、店内に漂う香りは少し奥行きがあるように感じた。砂糖やバターの甘さではなく、小麦そのものの甘み、そして酵母が生み出すほのかな酸味が入り混じった、なんともいえない温かさをまとっている。

“検索”が変える食卓の風景

 とはいえ、このパン屋さんに頻繁に通えるかといえば、そうもいかない。仕事もあるし、家事や育児に追われる日々の中、遠方のパン屋さんを巡る時間はなかなか取れないのが実情だ。

 そこで私の頼れる相棒となるのが、「検索」という行為。スマホを開き、先ほどの店で仕入れた情報をヒントに、「無添加パン」「酵母」「全粒粉」「レシピ」……そんなキーワードを片っ端から入れてみた。

 すると、びっくりするくらい多くの“こだわりパン屋”がヒットした。「全国発送OK!」「子どもにもおすすめ」「使っているのは厳選された全粒粉だけ」といった文言が目に飛び込んでくる。レビューや写真も豊富で、見ているだけでまるでパン屋めぐりをしているような気分になれる。

 「忙しくても、こうやって通販を利用すれば無添加パンが手に入るのか」と思うと、なぜか胸が弾んだ。子どもにも安心な素材を使っているのなら、朝食やおやつに出してあげても罪悪感がないし、むしろ「身体にやさしいんだよ」と胸を張って言える。

子どもにも安心、家族が笑顔になるレシピ

 さらに嬉しいのは、パン屋によっては、サイトに「レシピ集」や「アレンジ例」が掲載されていることだ。

 全粒粉のパンを使ったサンドイッチ、酵母の香りを活かした簡単ピザトースト、子ども向けに甘めに仕上げるフレンチトースト……などなど、眺めているだけでお腹が空いてくる。

 どれも難しい工程はなく、気負わずに挑戦できそうなメニューが多い。育ちざかりの子どもには、カロリーばかりの食事ではなく、栄養価の高いものを出してあげたいと常々思っていた私にぴったりなアイデアが詰まっている。

 実際にいくつかのパンを注文してみた。ポチッとするだけで、全国各地の名店が焼き上げたパンが数日後には自宅に届くなんて、改めて便利な時代だと痛感する。

 箱を開ける瞬間はちょっとしたサプライズ感があり、まるでプレゼントをもらったような気分になる。全粒粉パンを取り出してみると、しっとりした生地が手になじむ。店先で感じたような香ばしい小麦の匂いが広がり、部屋の空気を一気に“パン屋空間”に変えてしまった。

無添加パンの通販サイトはこちら

朝食からおやつまで、活用のヒント

 届いたパンの一部は冷凍保存に回し、すぐに食べる分だけを常温でスタンバイ。翌朝、少しだけ温めてバターをのせると、口の中に小麦の甘みとバターのコクが広がる。

 まだ眠気が残る頭にも、「これぞ朝の幸せ!」という刺激が行き渡る感じ。食べごたえがあるから、子どもたちも一枚食べるだけで満足してくれるのが嬉しい。白い食パンに慣れた子どもが「なんか香ばしいね!」と小さく驚きの声をあげる姿を見ると、「やっぱり素材って大事なんだな」としみじみ感じる。

 さらに、頼もしいのはレシピ情報だ。今まで使い慣れていなかった全粒粉のパンでも、通販サイトやSNSで簡単に見つかるアレンジ法を試せるので、料理のバリエーションが自然と増える。

 ある週末のお昼に、子どもと一緒に「ピザトースト祭り」を開いてみた。今まで使い慣れていなかった全粒粉のパンでも、通販サイトやSNSで簡単に見つかるアレンジ法を試せるので、料理のバリエーションが自然と増える。

 ピザソースを塗った上に、好きな具材をのせてチーズを振りかけて焼くだけなのに、全粒粉の香ばしさとコクがプラスされるおかげで味わいは格段にアップ。子どもも「ぼく、この生地好きかも!」とノリノリで食べてくれる。

きっかけは街角の小さなパン屋

 こうして、無添加パンや全粒粉、酵母への意識が高まってくると、不思議とスーパーのパン売り場を覗く目線も変わってくる。成分表を見て「これ、添加物はどうなってるかな?」なんて意識してしまうし、「どんな小麦が使われているんだろう?」と考えるようになる。

 もちろん、すべてを徹底して無添加や全粒粉に切り替えられるわけではないけれど、「本当に美味しくて、身体にもやさしいものってこういうことなんだ」と肌で感じる経験をしたことが大きい。

 結果的に、私は街で入ったパン屋さんを皮切りに、ネット検索を通じて数えきれないほどの“こだわりパン屋”の情報を収集し、あちこちから取り寄せを楽しむようになった。

 といっても、決して高価なものばかりではなく、日常の範囲でやりくりできる価格帯のお店も多い。子どもとの食卓が、ほんの少しだけ贅沢になり、毎日の食事が豊かになるなら、これほど嬉しいことはない。

一枚のパンがもたらすささやかな幸福

 噛むほどに味わい深く、ふと感じる酵母の香りが心地いい。大げさかもしれないが、一枚のパンが生活をちょっとだけ変えてくれたように思う。子どもの健康に気を遣いつつ、自分自身も「美味しいものを食べたい」という欲求を満たせるなんて、こんなにありがたい選択肢はない。

 忙しい時こそ、身体にいい食事を整えるのは難しい……と考える人は多いかもしれない。だけど、ネット検索をフル活用し、通販でこだわりのパンを取り寄せるのは、実はとても合理的な手段だったりする。

 焼き立てが最高というイメージが強いパンだからこそ、プロが工夫を凝らして冷凍やクール便で届けてくれるのはありがたいし、解凍後に軽く炙るだけで十分に“焼きたて気分”を楽しめる。時間に追われながらも、自分や家族のために健康的で美味しいものを選ぶという行為が、毎日のモチベーションにも繋がっていくのだ。

食卓の幸せが無添加パンの本当の美味しさ 

 パンって、ただ空腹を満たすための炭水化物じゃなくて、私たちの味覚やライフスタイルを豊かにしてくれる“小さな芸術品”みたいなものだと、今になってようやく気づいた。酵母や全粒粉を意識するようになってから、私はそんなふうに感じている。子どもの頃はただ「柔らかいパンが好き」だったけれど、今では「素材の個性が際立つパンを食べたい」と思うようになったのだから、人生というのは変化に満ちていて面白いものだ。

 結局のところ、パンとの出会いは、人との出会いにも似ているのかもしれない。街のパン屋での何気ない会話、ネット越しに伝わる職人のこだわり、口コミで広がる親子の笑顔。

 そんな温かい輪の中に自分も加わっていると思うだけで、朝の食卓にちょっとした幸せを運んでくれる。それが無添加パンや全粒粉、酵母を通じて味わう“真の美味しさ”の正体だと、私は信じている。

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